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橋本弁護士が訴えられ、横峯議員が訴え、ネカフェ難民は5400人? [事件、ニュース]

引越し準備で多忙なため、気になったニュースをいくつか取り上げてお茶を濁したいと思います。

橋下弁護士を提訴へ 光母子で「懲戒呼び掛け」(8月27日 共同通信)

そんなわけで、一時はアクセスが落ち着いていた橋下弁護士に関するエントリーが、またアクセス数が増えている。好きにしてください。
私は橋本弁護士の呼びかけた懲戒請求は無謀だと思うし、それによって弁護団が業務を妨害されたのは事実だろう。
しかし、世間がどう反応するかが見え見えの状態なので、勝訴しても敗訴しても、世間の評判としてはマイナスにしかならない事が分かりきっている。敗訴すれば「当たり前だ、バカ!」と言われ、勝訴すれば「不当判決だ! 裁判所も弁護士とグルだ!」と言われて、司法への(不当な)不信と怒りが増大するに違いない。
まぁ、判決が出るまで世間が覚えているかも怪しいですが、いずれにしてもこの提訴自体が、光市事件の弁護団バッシングを更に激化させることは明白でしょう。
弁護団の中でも一部の弁護士しか提訴に踏み切らなかったのは、この辺りを考えての事なのか、とにかく今は本来の裁判に没頭すべきという考えからなのか、もっと別の理由なのか。

それにしても、記事に「所属する弁護士事務所によると」じゃなく「所属する芸能事務所によると」とあるのが、橋下弁護士の橋下弁護士たるユエンだな。

<関連>
ついに弁護団vs橋下徹氏で全面戦争ですか
ついに!!橋下弁護士提訴される。

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8月22日さくらパパにスキャンダル!「辞めんといかんかねぇ」
8月25日横峯議員に「厳重注意」 週刊誌報道一部認める
8月28日さくらパパ「女性への暴力なく賭けレート低い」週刊新潮を提訴

当選早々、娘を追いかけてイギリスの遠征に出かけた横峰議員。それについてメディアでは批判や疑問が起こらなかったのもどうかと思う。
で、今回のスキャンダルに関して当初は内容をほぼ認め、本人が辞意とも取れる発言を周囲に漏らしていたとも伝えられ、民主党からも厳重注意を受けた。のに、今度は提訴ですか。
不倫はどうでもいいとして、賭けゴルフは基本的に賭博罪にあたり、「一時の娯楽に供する物」(飲食など)ではなく金銭を賭けると賭博罪に問われる可能性がある。といっても、実際には小額の場合まで禁止すべきではないとの見方も強いようで、横峯議員が「小額だから」と主張するのには、それなりの法的な意味があるわけだ。
まぁ、民主党を叩くチャンスを狙っているメディアは多いだろうから、どっちに真意があるのかは分からない。しかし、それにしたって横峯議員の変節ぶりについては不思議に思う。
だいたい、彼は公人(国会議員)なので、仮に記事が100%正しくないとしても報道の自由があり、勝訴できる可能性は低いんじゃないだろうか。

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“ネットカフェ難民”は全国に5,400人、厚生労働省が実態調査
「お客様は難民ではない」ネットカフェの業界団体が声明

全国で5400人ってのは、いくらなんでも過小評価じゃないかと思っていた。ちょっと調べたら、全国に1,361店舗を構えるネカフェ業界団体が今回の調査には協力していない。協力しなかった理由としては、ネカフェ難民報道の風評被害で客足が減った店舗がある事、お客様を安易に難民扱いする事への危惧、などが上げられている。
業界団体の抗議に対する是非はまた考えるとして、業界団体が協力を拒否した中での調査にどれだけ正確性があるのか、疑問は深まるばかりだ。
仮にこの調査結果が正しいとして。
「ネカフェ難民」の雇用状況は、非正規労働者が約50%、失業者が約25%、無業者が約16%、正社員が約5%となる(私の手計算でパーセンテージ算出)。無業・失業の率がそれほど高くないのは、そういった人たちは難民を通り越してホームレスになるからだろう。

また年齢分布では、20歳代が26.5%、50歳代が23.1%と高かった。
昨今、貧困問題を語るときに、若者の貧困が大きく取り上げられるのは重要なことである。今までにはなかった事で、そうした新たな貧困が生まれた背景には、ここ最近の経済政策が根深く関わっていると予想されるからだ。
しかし一方で、中年・高齢者の貧困も現存している事を忘れてはいけない。
旧山谷でホームレス支援を行っているNPO「山友会」のHPによれば、炊き出しの度に400~500人もの人々が食事を求めてやってくる。こうした情況は、中年・高齢者の「昔ながらの貧困」も、決して解決していない事を教えてくれる。


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とんでん

山口県光市の事件について、私も、弁護団の事件についての説明に不十分な点があったことは橋下先生の意見に同意します。しかし、一見、突飛な主張には見えますけど、本当におかしいものなのかは、それはわかりません。事件を直接担当する弁護士でなければわからないのだと思います。おそらく、被告人がそのようなことを言ってるので、それを基軸に主張を立てているのだと思いますし、通常では理解できない精神状態だということになれば、精神鑑定という道も開かれるのでしょう。21人もの第一線級の弁護士が協議しながら進めているのですから、深い考えがあってのことだと思います。
問題は、世間に対して、あまりに突飛な印象を与えてしまった点で、逆に被告人の不利益になってしまったのではないかというところにあると思います。あのような記者会見を行うのであれば、むしろ、守秘義務があるのですから、行わないで黙っていた方が良かったと思います。どうせ記者会見を行うのであれば、徹底して、弁護団の主張にも一理あると思わせるようにしないと、マイナス効果でしょう。つまり、あの弁護団のマスコミ対策は非常に拙劣なものであった、ということだと思います。
しかし、マスコミ対策が拙劣であったからといって、それが懲戒理由になるとは思えません。また、法的に社会や被害者に対して、弁護方針の説明責任があるわけではありません。これがあるとすれば、弁護士の守秘義務は画餅に化すと思います。
橋下先生のたかじんの番組での発言を見ていますと、弁護士の弁護方針に対して、非常識であるから、懲戒請求をすべき、と言っていたように見えます。しかし、先日の橋下先生の記者会見では、説明責任を問題にしており、番組での発言とは矛盾しているようにも思えます。
そのあたりが、民事訴訟の争点の一つになるのではないでしょうか。
それから、「弁護士の品位」を言われていますが、橋下先生のブログの「チンカス弁護士」とか「弁護団はオナニーをしている」などの記載も相当に問題だと思います。弁護士の品位をダイレクトに下げるものではないでしょうか。
by とんでん (2007-09-07 20:16) 

sasakich

とんでんさん

来訪&コメントありがとうございます。
私も説明責任云々の話を聞いたときは、「えっ、そんな話だったっけ?」と驚きました。今までメディアから受けていた印象とは、かなり主張内容が違いますよね。
あとシモネタ系は弁護士以前に大人としてって感じです(笑)

橋下弁護士については、もしよろしければ過去記事↓も読んで見て下さい。
http://blog.so-net.ne.jp/die-in/2007-08-18
http://blog.so-net.ne.jp/die-in/2007-08-08
by sasakich (2007-09-08 14:52) 

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