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「レズは殺してオッケー」をイギリスは認めるのか [死刑制度]

昨日、mixiで知った内容について取り上げたい。
イラン人女性のペガー・エマンバクシュさんが、本国へ強制送還される期日が迫っている。
ペガーさんはレズビアン。だが、イランでは宗教的な理由から同性愛は禁じられており、ペガーさんのパートナーは逮捕・拷問の末に石打ちによる死刑で亡くなっている。イスラム刑法によれば、レズビアン同士の性交への罰則はむち打ち100回、また3回以上繰り返された場合は死刑と規定されている。
パートナーが死刑になった事を受け、ペガーさんはイギリスへ移り、難民申請を申し立てた。

しかし、イギリス入国管理局は「本国へ帰っても危険にさらされる可能性はない」「彼女が同性愛者である証拠がない」との見解を示し、難民申請を拒否している。
彼女は今月シェフィールドで逮捕され、現在は入国管理局の収容所にいる。そして、明日8月28日に本国へ強制送還される事になっている。帰国すれば、ほぼ間違いなく「死」が待っている。
国内では同性愛結婚も認めているイギリスが、なぜこの難民申請を許可しないのか、私にはよく理解できない。そして「同性愛者であることの証拠」とないったい何なのか。
実はこうした問題は、日本でも起こっている。
チームS シェイダさん救援グループ
こちらは16年に渡る戦いの末、第3国への出国という形で2005年に幕を閉じた。難民に極めて非寛容で、同性愛にもまだまだ理解の浅い日本では「勝利」と呼べるだろう。

さて、ペガーさんについての支援活動はおそらく急激に広がっている。
日本でも有志によって外務省に要請書が提出され、ごく短期間の協力要請にも拘らず、賛同者数は207名。イギリス大使館前でも抗議が行われた。また、ネットでの署名は世界規模で既に4000を超えているという。
この問題には、死刑の是非や同性愛者への権利要求がもちろん関わってくるが、2007年に先進国イギリスが「レズは殺されてもオッケー」と認めることは、やはり私には理解しがたい。なにしろ彼女が求めているのは、ごく単純に生存権であり、彼女がそれを奪われる理由は、同性愛者であること一点のみだからだ。
死刑の存廃や、同性愛結婚の是非について意見が分かれるのは理解できる。しかし、既に死刑を廃止し、同性愛者の結婚も認めているイギリスが、何故この難民申請を受け入れようとしないのか。世界は不思議なことだらけである。

<関連>
ペガーさん強制送還反対
(問題の概要、署名への協力依頼、抗議行動の紹介など)
【転載】レズビアンの石打死刑に反対ー要請文ぜひ賛同者に(英文も)


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